(01)
1955年に親会社である石川研磨製作所(東京本社)を設立後、切削工具全般を中心に特殊品の製作や再研磨を行ってきました。2009年に福井県工業技術センターから「CFRP用ドリル」の製作依頼があり、試行錯誤の末バリ無く2000穴穿孔を達成しました。後に同社と共同開発を開始し、福井県の特許の基に刃型や刃付は全て弊社オリジナルで開発を行ってきました。
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通常のドリルは、負荷を軽減するためにホーニングなどで切れ味を抑えていますが、「ゼロバリドリル」は、切れ味を維持しながらも折れにくい形状を採用しています。特に、R形状を活かすことで負荷を低減し、点接触での負荷を分散させ、滑らかに回転方向へ逃がす仕組みです。「ゼロバリドリル」はドリルというよりエンドミルに近い構造で、バリを抑制しながらセンタリングが不要で、リーマ仕上げも省略しつつH6の穴精度を実現できます。つまり、「ゼロバリドリル」1本でセンタリング、穴あけ、バリ取り、リーマの工程を完結させることが可能です。
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弊社には16種類のドリル製品がありますが、お客様の状況に合わせて切削工具をオーダーメイドすることも可能です。ドリルのバリに困っている方、工具本数・工程を減らしたい方など、お悩みごとがございましたらお気軽にご相談ください。以下のページでは、オーダーメイド事例と特注品製作の流れをご紹介しています。
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切削加工の現場では、年々高精度化が求められる中、難削材や複合材への対応が一層難しくなっています。私たちは、こうした高度な精度要件を満たすための「最適な加工法」を提案できる相談相手でありたいと考えています。